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あの一言はすごかった!−スポーツ編−

あの一言はすごかった!
著者 後藤忠弘 編著
出版社 中経出版
出版年月 2002年12月
価格 \1,500
入手場所 平安堂書店
書評掲載 2002年12月
★★★☆☆

 18名の執筆陣によって、それぞれ得意とする種目において、スポーツ界の「心に残る一言」をまとめた一冊。
 プロのスポーツ選手の一言ひとことには、不思議な魂が吹き込まれているような気がしてしまう。
 なぜ、彼らのこぼした一言には、これほど聞く者の心を動かしてしまう力があるのだろう。この本をめくっていると、そんなことを考えずにはいられない。

 適度に写真が織り交ぜられ、コメントも短くまとめられていて、非常にサクサク読める。また、それでいて読み手に対して元気と勇気をくれるので、たとえるならば「即効性あるビタミン剤」と言ったところか。

 陸上関係でも話題は豊富。
 流行語にもなった、有森選手の“あの一言”はもちろん、短距離レイノウド・ロビンソン選手の「あ、僕のコースが空いている」や、マラソンでキセル事件をおこした「ちょっと待て、あんたは−」などは笑いを誘う(読んでからのお楽しみ)。
 選手の言葉だけでなく、アナウンサーの実況も「心に残る一言」が多い(なかには興ざめするものもあったがね・・・)。

 シリアスなコメントばかりではなく、ほほえましい愛嬌あるコメントやエピソードもあり、読むものを飽きさせない。
 甲子園出場を決めて、マウンドで勝利の余韻に酔うはずの投手が発した言葉は「ヤバイ」だった。その理由たるや・・・

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