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中学生の教科書
−美への渇き−

中学生の教科書
著者 吉本隆明ら
出版社 四谷ラウンド
出版年月 2000年6月
価格 \1,400
入手場所 学生生協
書評掲載 2001年2月
★★★☆☆

 「なぜこんなタイトルの本がこのジャンルに?」と思うことなかれ。なんとこの本の中で、あの「宗茂」さんが自らの生涯を振り返っているのだ。科目はもちろん「体育」である。
 宗さんは、テレビ番組の解説では有名だが、意外なことに著作は記憶にない。それだけにこの本はかなり貴重な一冊だと思うのだが、このなかで宗氏は、地元の郡市対抗駅伝が、その後の成長のきっかけになったと記している。

 私の場合もそうであったように、年齢の別を問わず、一つの目標に向かって練習する機会があるというのは、ベテラン選手の話が聴けるなど、ジュニア選手にとっては大変な糧になる。
 やはりこうした地域に根ざした駅伝大会の普及が、ジュニア選手の育成に大きな影響を与えるといえるだろう。

 ちなみに、この本の中で自らの体験談を中心に述べているのは、宗さんだけである。やはり、「体育(身てる・身)」は他の教科と違い、理屈だけじゃないんだということであろうか。

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