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カントク

カントク
著者 奥田益也
出版社 家の光協会
出版年月 1996年
価格 \1,500
入手場所 古本屋
書評掲載 2001年2月
★☆☆☆☆

 アトランタオリンピック女子マラソンに、選手を送り込んだ監督を取材したルポ。
  小出義雄監督に関しては、すでにかなり知られている部分があるが、ダイハツの鈴木監督に関しては、なかなか書籍はない。ましてやワコール(当時)の藤田信之監督などに関しては、私の知る限り皆無である。そんな意味では、貴重な一冊かと期待したのだが、タイトルの「カントク」というのとはかけ離れているように感じる内容だったのが残念。特に、藤田監督に関してはほとんど何も触れられてはいない。

  ちなみに、ダイハツは私生活に関してもかなり厳しい制限を強いるクラブで、食事制限はもちろん、男女交際も禁止であるらしい。人間の三大欲(食・睡眠・性)のうち、二つを制限されては、選手も大変だと思うのだが、これからはそんなストイックな制限をするクラブは敬遠されるのかな、とこの本を読んで感じた(追伸;ダイハツも、最近はそれほどでもないらしい。−浅利選手引退会見を取材した「Number」の記事より)。

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